春かと思った

書いてから一年後ぐらいに公開する日記など

2018年1月~12月

- 2018年1月3日 水曜日
JちゃんとQと集まって家族の死や病気の話になったからか去年の正月明けもそうだったけど不安の予感が。収入低いこと、低いのを改善しようとして仕事変えたら今のように活動できなくなるかもしれないこと。全然、なにかひとつでも条件変わったら今のままではいられない。たしかなもの、つづいていくものなんてないのか…的な不安?続けていくための努力や工夫必要だ。今やれてることへの感謝も。どっちかのためにどっちかをイヤイヤやるんじゃなくて、どっちかをサブとわりきるような態度でもなくて…両立ってそういうことなのかなとふと思った。

- 2018年1月14日 日曜日
「かがみのかなたはたなかのなかに」ためいきがでるような素敵さ。自分をなくしてしまいたい。わたしの見る鏡には、こいけもかなたもいない、と思ったら、かなりさみしい。子どもの笑い声がきこえる公演はいいなと思った。

- 2018年1月14日 日曜日
今からひっくり返す『戯曲男』何回もひっくり返さずにはいられないということが、ひとりよがりでいられないということが、こんなにせつなくなるんか〜と思って、ある場面で泣いた。「今自分にできることを精一杯やってやろうと思います。」という演出家の言葉通りの旗揚げ公演だと思う。

- 2018年1月20日 土曜日
八津田茂さん作・演出・出演のインタビュー劇「いのちの日記を読んで」?を観てきた。誰の何を見せられてんねやろという時間が続き、おかしかった。入ってきそうで入ってこないというか、つかめそうでつかめないというか、まあつかまなくてもいいやフフフと思って帰った。

- 2018年1月21日 日曜日
AL「ハンアンコタ」がかなり好き。応援されていると思った。こどもたちも私も。未来を好きでいることに根拠はなくてもよい。

- 2018年1月21日 日曜日
伊丹想流劇塾第1期生公演『新しい人』観た。10人の作家(塾生)による10本の作品。出演者はそこまで詳しく知らずに観に行ったけど、この人出るんや!っていうときめきがあった。豪華。同じ演出家の異なる作品を2本観ることができるというのも(比べて観るのが)おもしろかった。

- 2018年1月26日 金曜日
うんなま『search and destroy』ウイングフィールドで観た。「あ〜そういうことね」的な早合点は、させてくれない。つかめそうと思ったらするっと逃げていく。誰か2人の会話から、確かに1人の書き手の存在を感じて、戯曲ってなんかすごいなと思ったり。おかしくてキュートで笑えるシーンも多々。

- 2018年1月30日 火曜日
チェルフィッチュ「三月の5日間」リクリエーション。京都。はじまったとき、若っ、と思った。2003年ってどんな年だったっけ、『三月の5日間』ってどんな作品だったっけ、と思いながら観た。が、もとからそんなに知ってることがあんまりないというか、結構忘れてるのだった。だから新鮮に楽しんだ。おもしろかったけど、すきだけど、ウトウトしてしまった。心地よく寝た。どこで寝たか確認するために戯曲買った。演劇観に行って寝る自分をクソ駄目なやつと思ってたけど、もうしかたがない、おもしろくても寝るのだから もう、と思うことにした。

- 2018年2月3日 土曜日
1/31の水曜日のダウンタウン「還暦超えてもガチで怒られたことある人結構いる説」おもしろかった。人の怒られ話が好き。私は行動や判断の基準が「怒られないかどうか」になってるときがあり、それはアホだが、怒ってくる「敵」を利用して、つらいことをあとから笑ったりあとからナメたりしている。

- 2018年2月8日 木曜日
職場の人と距離詰めるのめんどくさい。開き方の、ちょうどよいができないからだろう。全開か全閉じかのような。

- 2018年2月10日 土曜日
DIVEプロデュース「あんたの戯曲を上演させてくれへん?」初日のAグループ観た。『非公式な恋人』は自分の苦手と思うことがたくさん詰まっていて、しんどいなと思いながら観た。『大きな声がうるさい』は姉ちゃんのマネージャーの軽さがいいなと思った。アフタートークも聞いた。

- 2018年2月17日 土曜日
かしこしばい『怪獣と居る』たまたま今一緒に居る、人たち。団地。いつか変わったり終わったりする一時の何か。暮らしでもなくキラキラしてもない。そういうものってあるなーと思った。そして19,20歳とかなので、どたんばでお母さんを呼んだりしてしまう。はるこさんとかなめくんの会話よかった

- 2018年3月4日 日曜日
部屋探しにくたびれ。というかFの反応にくたびれ。怒られないよう動くことに。怒られるかもしれないと思って行動することに。しかしうまいものをたべたり、おもしろいドラマみようとおもうと、ちょっと心が楽になるのだった。たのしいことを考えようと思った。

- 2018年3月16日 金曜日
じゃんぽ〜る西『モンプチ 嫁はフランス人(3)』Kindleで読んだ。おもしろかった。うまく説明できないけどなんか絶妙だなと思うところがいろいろあった。「配慮」してないふうの物言いをあえて通すための技術があるのかなとか。さっぱりしてる。「いつもの朝」がすてき。

- 2018年3月17日 土曜日
あうん堂「五軒町商店街寄合会」ウイングフィールドで。だらだらしてるところからじょじょにぞくぞくさせてくる。こてこての関西弁がたのしい。部屋の中で垂れ流される古くさい差別とか偏見とか。そらそうなるよなって錯乱を、安全な客席から観る愉悦。だいちゃんがセクシーで目が離せない。

- 2018年3月17日 土曜日
空の驛舎「かえりみちの木」アイホールで。白井さんが何かするたび声を出して笑いたくなったけどがまんした。糧の話よくわかる。上田さんのたたずまい好き。この状況でこんなふうに喋るかなとか、話を進めるための、誰かに何かを言わせるための問いかけ台詞なんじゃないかと感じるとつらい。

- 2018年3月17日 土曜日
だれかが退職するとか別れのムードでよく泣いてしまう。かっこわるい、うそくさい。すぐケロッとわすれるし、どうでもいいくせに…。いやそこまでのことはないけどまあそんなに心があるわけじゃない。うざがられるだろう。Kさんにも言われたし、泣くのうざいって。泣くのを我慢するのをがんばっているつもりだが泣いてしまう。うざがられるとかは気にしても仕方ない、ほっといてほしい。(いや大人やし職場やし)泣くのが悪い。すぐ泣く、欠点。

- 2018年3月22日 木曜日
山縣太一演出、インダハウス・プロジェクツ『三月の5日間』をベルリン・セミナーハウスで観た。よかった。なんかどうぶつのようだなと思った。俳優が近かった。ミッフィーちゃんについては今まで私はほぼ「共感」しかできなかったのを初めて勉強部屋の外から見つめるような感覚になったり。山縣太一さんが”今日初めて観るお客さんのためにゼロからいちいち作品を立ち上げるんだ”と言ってたことに惹かれて観に行った。なのに自分は呑気に(すでにある)好きな作品を観に行く気分で客席に座っていたところがあったなと思って反省した。もっと観ていたいなと思ったら終わった。

- 2018年4月8日 日曜日
プラズマみかん『シルバー・ニア・ファミリー』俳優がつけてるゼッケン見るのしんどかった。いろんな意味で。もういい、あれはいらん、と思った。あんなゴシック体で。背負わされてるロール、貼られてるレッテル、押し付けられてるラベルがあったとしても、もう。勝手にそう思った。

- 2018年4月9日 月曜日
引っ越しが無事住んでよかった。自転車通勤も始められた。コンクールの書類審査が通ってうれしいけど心配。

- 2018年4月12日 木曜日
国会についてのあれこれを読んだり見たりするのがおもしろい。

- 2018年4月14日 土曜日
劇団アカズノマ『露出狂』をABCホールで観た。着いてから乱痴気公演(配役シャッフル回)と知る。『露出狂』で旗揚げっていいなと思った。自分はふつうに演劇ファン・NMBファンとして舞台鑑賞をキャーキャーたのしめるんだな、と思って、この感じを忘れたくないな〜と思った。

- 2018年5月6日 日曜日
現金が1円とか5円とかしかないGWだった

- 2018年5月12日 土曜日
せんがわ劇場でスペースノットブランク『ラブダイアローグナウ』。大好きになった。泣けた。

- 2018年6月8日 金曜日
映画『ラッカは静かに虐殺されている』観てよかった。ISの残虐性、プロパガンダ。孤立させられ盾にされるラッカ。市民による命がけのジャーナリズム。新・映像の世紀の最終章を思い出した。スマホ。ISを倒しても思想が残るから…みたいな話が印象に残った。ラッカの情勢は今また変わっている。

- 2018年7月8日 日曜日
ミュンヘン・カンマ―シュピーレ『NŌ THEATER』ロームシアターで観た。最近自分の生きてるこの世が、結構やばいんちゃうんかよと思うことが重なってなんかもうすぐ30になるしハァ〜って感じだがこの作品ドイツでつくられて上演されたんだ!と思ったらやや風穴、的な気分に。音楽やった。

- 2018年7月27日 金曜日
ママママ『AUGUST』おもしろかった。心にどっしりくることがなくて、ただ目の前にいる人が好きだなと思った。断片っぷりがいい。総括とかがなくて、げんきがでる。これを7月にやってくれてうれしい。

- 2018年8月9日 木曜日
「小さな習慣」をやる

- 2018年8月10日 金曜日
末次由紀ちはやふる』39巻読んだ。誰かが見てる、心の中に誰かがいる、誰かの力を借りる(エンジンを外側にも置く)ってことがこれまで何度も描れてきた。自分は何でできているか。どうやってここまできたか。呪いみたいなものをも自分の素養や武器に変えていくような、太一のたたかい方が熱い。

- 2018年8月15日 水曜日
楽しみにしていたことがなくなって、だめになって、わくわく備えてたバカみたい(バカなわけない)でみじめに感じる。泣かなかったが。しばらくは動けなくて部屋でケータイさわっていた。片づけてクイックルかけて梅田まで歩いた。音楽聴いて汗ばみつつ歩いていると気持ちがましになってきてプロントでハイボール飲んだ。あーあって感じ。自分のやること、自分の習慣を何があっても大切にしよう、ほかのところに夢を見るんじゃなく…みたいなことを思った。

- 2018年9月10日 月曜日
呂布カルマを昨日はじめてみた。fandangoで。かっこよかった。ひたすらクールでやばかった。

- 2018年9月17日 月曜日
おもんない芝居観てもおもうよ 演劇とか舞台とかって尊いなと。飲んでるからかもしれないけど、はあ

- 2018年9月23日 日曜日
花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』読んだ。本の処方箋みたいなのではなくひとりの人生の経過地点て感じでよかった。サシで人と会うのが得意になることについての分析や、本をすすめるとはどういうことかって話がおもしろかった。

- 2018年9月26日 水曜日
こだま『夫のちんぽが入らない』文庫のほうを買って読んだ。でかい帯ってあんまり好きじゃないけど、雨宮まみさんのコメントがのっている。教員の仕事についての話でもあり(しかも夫婦で先生)、しくしく泣きながら読んだ。

- 2018年9月28日 金曜日
カイジの台詞「望みに進むのが気持ちのいい人生ってもんだろっ……!」を思い出す、最近何回も。やろうと思ってたことできたら、やっぱりうれしい。小さなことでも。「やりたいことできないぐせ」つくのよくないと思う。思考の癖も。

- 2018年10月2日 火曜日
岸政彦『断片的なものの社会学』読んだ。よかった。どうしたらいいかわからないことたち。うん、私もわからない。いちいち考えたり、いちいち本を読んだりしていきたい。

- 2018年10月9日 火曜日
いつも不安で、悪い結果に安心し、惨めさや情けなさを感じたときに「それが普通」「自分っていつもそう結局」と思い至るくせや ゆがみが、どのような良いことも無効にしてしまう。心のざらつきをないことにしたくないし、情緒のガタつきを肯定したい。不安定なことをあつかいたいけど。分けて。

- 2018年10月11日 木曜日
愛と法』(Of Love & Law)観た。なんてキュートなカップルやねんと思った。感情的にべらべらしゃべってるところがよかった。94分のまとまってる感がすごい。『愛と法』というタイトルがまさにって感じ。

- 2018年10月12日 金曜日
近藤聡乃『A子さんの恋人』5巻ちょうおもしろかった。むねがくるしい。

- 2018年10月13日 土曜日
中川家のANNがおもしろくて癒し。「真っ暗」「真っ黒?」「いや真っ暗」みたいなどうでもいい(ように思える)やりとりとかがなんかやばい。漫才もそうやけどなんでわざわざそれ聞き返すんやろってとこがぷつぷつあってやっぱおもろ〜。とおもった。

- 2018年10月18日 木曜日
買わんけどあったらパラ見してしまう本『BEAMS AT HOME』。電話帳ぐらい厚い。3冊ぐらい出てる。ファイヤーキング集めたり壁にスケボー吊ったり、室内にスニーカー収納したり、植物わんさか。こんなんできるかよと思ったりしつつもやっぱおしゃれっていいよなという憧れ。

- 2018年10月18日 木曜日
きみの鳥はうたえる』よかった。夜や明け方の空気が、ああわかる。クラブもカラオケもよかった。私ももっと遊べばよかった、じゃなくて遊びたい。それはずっと思ってて「遊べてない」ってずっと思ってるけど遊びたい。夏に函館に行ったから観たいと思ってた。3人ともいいけど石橋静河が超いい。

- 2018年10月19日 金曜日
アマヤドリ『ブタに真珠の首飾り』アイホールで観た。おもしろかった。下ごしらえしてあるから味しみる、みたいなちゃんとしてある構成の演劇が(も)、好きで、うまくて、それを立ち上げている俳優がやっぱりうまくて、華やかで、生きるヒントとかも得、初日特典で戯曲ももらい、満足感あった。

- 2018年10月25日 木曜日
劇団太陽族『トリビュート』をウイングフィールドで観ました。じじくささも含め、芝居を観るのをたのしんだ。1か所、自分にとって、それ言われたら泣くねんていうツボがあって、うるっとした。

- 2018年10月26日 金曜日
万引き家族』観た。「本当は」とか、「本当の」とか、「本物の」とかどうでもいいことに自分もよくおちいる。これは本物の関係か?とか気にしてる。意味ない。子どもに教育は、受けさせてほしい。松岡茉優のおっぱいが見れてうれしかった。インスタントのめんに揚げものを浸して食べたい。

- 2018年10月28日 日曜日
長田神社で劇団どくんご『誓いはスカーレット』。ぼけーっと観た。終盤のかっこよさやばい。ロマンチック。

- 2018年11月15日 木曜日
日記とかsns見返してると、ようこんなこと考えとったなと自分に呆れること多い。

- 2018年11月17日 土曜日
そこまでたいへんじゃない仕事でも仕事はつかれる。

- 2018年11月22日 木曜日
青年団『ソウル市民』アイホールで観た。前に伊丹にきたとき行けなかったから、なんか久しぶりに青年団を観た気がするけど、やっぱりすごく席を立つし、すぐ呼びに行くし、なかなか戻ってこないな…と思いました。ずっと観ていられる。

- 2018年11月24日 土曜日
ヘッドライト単独ライブ「日常に潜むネタ」60分の漫才一本のみ、というストイックなライブ。おもしろかった。せつなかったらおもしろいってわけじゃないけどおもしろいお笑いの中にはせつなさがあるような。青春してるし 疑ってるし、しみったれてもいるし、かっこいい漫才。げんきでた。

- 2018年11月30日 金曜日
仕事終わって歯医者行ってから西長堀の細野ビルヂングへkondaba「彼らの生活」を観に。観るってやはりしんどいたいへんなことだなと改めて思った。私は今日がんばれなかったけど。

- 2018年12月3日 月曜日
忙しい思いをしてがんばったら、ごほうびに何かもらえるとまだ思ってる。何ももらえません。忙しさも頑張りも関係ない、そこじゃない。勝手にやってることでしょ、ぐらいの。とはいえたまに人の役に立てることだってある。まずは自分を回復させていきたい。早く寝よう。

- 2018年12月10日 月曜日
キャベツとニラの代わりに白菜と春菊でもつ鍋にしたけどおいしかった。自分がいちばん大事で、人のことは二番目。つまらないけど、そう思わないとくずれそう〜。自制心も自尊心も足りてないから、足りてるゴッコしたりして

- 2018年12月16日 日曜日
ロームシアターでブルーエゴナク「sad」観た。最近悲しいと感じることがあって、自分のそのひとつの悲しみについて掘り下げるように考えてたけど、いろんな人のささやかな悲しみがそこらへんにいつもいっぱいあると思ったら、まあいいよなそれが、と思えてきた。うまくいえないけど…

- 2018年12月19日 水曜日
してあげたいことは、してほしい(してほしかった)ことなんだな〜と思うけど、料理だったら自分で自分にしてあげられる。お茶入れるとかだけでもいい。己をもてなせ

- 2018年12月25日 火曜日
渡辺ペコ『1122』4巻、新田章『恋のツキ』6巻を読んでドヨーンとなってる

- 2018年12月26日 水曜日
伊藤亜紗『どもる体』(医学書院)最近やっと読めた。めっちゃおもしろかった。身体論としてのどもる、"音読は奴隷の仕事"とか、「言い換え」についての捉え方とか、どもりたい!とか、乗っ取られるという感覚とか。この「ケアをひらく」ってシリーズほかの本もおもしろそう